柏原さんインタビュー
続けていると、上を目指したくなる
Q.スキーに夢中になったキッカケと、いつ頃この道に進もうと思ったのかを教えて下さい。
クロスカントリーは小学校1年生から始めました。兄が2人いるんですけど、2人共同じ競技をしていたので、応援に行ったことがキッカケで始めました。 中学2年生の全国大会で結果が出た時に、もう少しやってみようかなと思いました。それで高校でも続けていたら、大学でもやってみようみたいな流れで(笑)それでどんどん上を目指すようになりましたね。 どの競技もそうだとは思いますが、やっぱり長く続けていると上を目指したくなるのは当然かなと思います。
強豪、早稲田大学スキー部の素顔
Q.柏原さんは現在、強豪として知られる早稲田のスキー部に所属しておられます。年間を通して、どんな活動をされているのですか。
10月~11月は雪上で乗り込んで(長時間乗り込み、スキーの感覚を身に付ける練習)、12月から大会が始まります。大学の試合の他には、全日本の試合に出たり国体に出たりもします。 部内ではサブチーフという役割をしていて、練習メニューを考えたり、新しい案を提案したりとかしています。 冬は部活が中心なので学校に来ないです。私はこの1週間(※取材時は7月)で3年生終わりです(笑)。それまでに大学生やっておかないと(笑)。
Q.スキー部はどんな雰囲気なのですか?
とりあえずみんな仲がいいと思います。男女共に。
みんな寮に住んでいて、オフの日は一緒に遊んだりします。自転車でどこかにふらっと行ってみたり。
合宿所では朝と夕方は食事が出るんですけど、お昼も大学から帰ってきて、みんなでチャーハン作ったりして一緒に食べることもあります。
スキー部のホームページではたまに面白い写真が見られるので、是非見てみて下さい。(笑)
「柔らかく考える」ことでスランプを克服
Q.お話を聞いていても楽しそうな雰囲気が伝わってきますが、今までのクロスカントリースキー人生の中で、辛かったことはありますか。
去年の冬が一番辛かったです。全然思うように滑れなくて、目標としていた結果も出ず、シーズン中一度も「達成した!走りきった!」という大会が無かったのが一番悔しかったです。
―その状態をどうやって乗り越えましたか?
去年は練習に対しても生活に対しても、少し神経質な部分があったかなと思って。それをもう少し柔らかく考えていくことで、楽しみながらスキーするようになりました。スキーばっかり考えるとどうしても疲れてしまうので、息抜きも大切にするようになったんです。
バンクーバーオリンピックで、一番うれしかったこと
Q.逆に、一番嬉しかったことを教えてください。
競技に関係あるかは分かりませんが、2010年のバンクーバーオリンピックに両親と兄が応援に来てくれたんですけど、その時に「いやー、楽しかったよ」って言ってもらえたのが一番嬉しかったです。本当に涙が出てしまいました。
Q.バンクーバーオリンピックの印象を教えて下さい。その後の柏原さんにとって、どのような影響がありましたか。

当時はこんなに楽しいところがあるのかっていうくらい楽しくて。でも実際滑ってみるとやはり緊張もするし、結果も出なかったので、「楽しい」だけで終わらせちゃいけないんだなという事も分かりました。 それ以来、試合では「楽しい」だけで終わらせず、「楽しいゆえの結果」を求めていかないと、と思っています。
Q.最高のパフォーマンスをするために、意識していることはありますか。
大会の時は、スタート前まではずっと良い方向にしか考えないようにしています。ポジティブに、最高の結果が出ることをイメージしながら。 練習の時は、この練習はあの走りの時にこういう風につながるな、と本番を意識しながら行うようにしています。
Q.今までの競技人生の中で、大きな影響を受けた人はいますか。
影響を受けたのは高校の先生だと思います。恩師ですね。 「全部自分でしっかり決める」ということとか、競技力の前に人間としての力の部分をすごく教えてもらった気がします。 本当に厳しかったんですけど、厳しい先生こそ恩師になっていくんだなと思いました。

石川遼選手とお揃いのサングラスがお気に入り
Q.お気に入りのアイテムや、いつも持ち歩いているものはありますか。
今見に付けているサングラスがお気に入りです。(ゴルフの)石川遼選手と色違いなんですよ。 一昨年のモデルなので古いんですけど、使いやすいのでよく使っています。鼻の部分が動くので、自分の鼻に合わせられて使いやすいんです。 目があまり見えないところがいいんですよね。疲れている時とか、見られたくないんです(笑)。
Q.DHCのコミュニケーションスペースにも遊びにきてくれたことのある柏原さんですが、美容や健康のために、気をつけていることはありますか?
健康のためには、水をかなり飲みます。 あと私長風呂が好きなんですよね。合宿所ではぬるいお湯につかりながらみんなで話したりとか。 それが美容なのかどうかは分かりませんが(笑)。
色んなことを経験して、将来へつなげたい
Q.今シーズンの目標を教えて下さい。
U-23に出場して入賞すること。そしてワールドカップの30位以内に入ってポイントを獲得することが目標だと思っています。大会で30位以内に入ると点数が加算されるんですけど、その点数が一番多かった人がその年のワールドカップチャンピオンになるんです。 1点でもとれたらいいなという気持ちで頑張ります。
Q.将来の夢や、ライフプランがあれば教えて下さい。
今、コーチングのゼミに入っているので、自分が今まで経験してきたことで、よかった事を子供達に教えられたらいいなと考えています。そのために、今から色々経験しておかなくちゃなと思っています。
今回、オリンピックを経験した柏原さんだからこそ感じていることを知ることができました。高い目標を持ち、それを実現する為に日々努力を積み重ねていくことの大切さを教えて頂きました。 貴重なお話を本当にありがとうございました!
<プロフィール>
柏原理子(カシワバラミチコ)
1991年3月14日生まれ。
長野県出身、早稲田大学在学。
<主要戦績>
オリンピック冬季競技大会(YVR)出場
ノルディック世界選手権 (NOR)10kmC 52位 、リレー 10位(4走)
アジア冬季大会(KAZ)リレー2位(4走)
ワールドカップ(FRA)15kmF 37位 、リレー5位(4走)
FIS 国際大会 (SWE)10kmF 21位、 スプリント 25位
FEC 全日本音威子府大会5kmC 優勝
